このブログは僕(ジュン)とエリカ、カノくんの3人のストーリー。あらゆるシェアリングを活用して、セレブライフを探求している。
カノくんは最近仕事が忙しいようで意中のエリカをなかなかデートに誘えないようである。
ということで、今回も僕がエリカをデートに誘った。
食事の場所は銀座。
運転する車はいつものようにNoleggioでシェアさせていただき、ベントレーコンチネンタルGTを選んだ。
今年の夏も猛暑が続いている。
待ち合わせ場所で日傘を差して立っていたエリカは、スラリとしたスタイルに黒髪を束ね、ノースリニットとケーブル編みスカートでニットアップ、黒のトングサンダルという夏らしい出で立ち。
その前を通り過ぎる男性は必ず視線を奪われていた。
「ジュンさん、今日はベントレーなのね。私はこの英国らしいインテリアが大好き!」
エリカはそう言って車内をのぞきこんだ。
周囲の注目を一身に受けていることは言うまでもない。
エリカの言う通り、天然木や本革をふんだんに用いた車内はまさにラグジュアリーだ。
2ドアクーペだが広さも十分。
しかし、ベントレーコンチネンタルGTの魅力は高級感だけではない。
6.0LのW型12気筒のエンジンをツインターボで過給しているため、最大出力は560馬力だ。
2.4tもある車体を、スタートからわずか4.8秒で時速100kmに到達させられる。
待ち合わせの日本橋から目的地の銀座まではすぐの距離なので、せっかくだから少し遠回りしてドライブを楽しもう。
「さあ、今日はどこのお店に連れて行ってくれるのか、楽しみだわー」
「エリカの予想だとどんな料理だい?」
「そうねー、銀座だから・・・・・・ お寿司とか、黒毛和牛の鉄板焼きとか?」
「お寿司はいい線いってるね、これから行くお店は江戸末期に創業して、100年以上に渡って伝統のタレを受け継いでいるところだよ。夏のスタミナ食の定番と言えば?」
「うなぎね!」
目的地は銀座にある「竹葉亭本店」。
ベントレーを近くのビルの駐車場に駐め、竹葉亭まで歩いた。
「銀座にもこんなに静かな通りがあるのね」
「江戸時代にはあさり河岸という場所だったようだよ。新富座や歌舞伎座に弁当を納入するなどして販路拡大していき、今じゃ、大阪や名古屋、シンガポールにまで出店している」
「外観も日本庭園もいかにも鰻の老舗といった感じで期待できるわー」
御座敷席に通してもらい、早速、運ばれてくるコース料理を堪能する。
「うなぎの蒲焼きだけかと思っていたら、刺身も食べられるのね。美味しい。冷たい日本酒も美味しいわー、ごめんねジュンさん、いつも私ばかり飲んじゃって」
エリカの酔った姿はさらに魅力的なので、不平も不満もまったくない。
「竹葉亭のうなぎは美食家たちの中でも絶賛されていてね、書や陶芸家として有名な北大路魯山人もうなぎのお店の一流店としてこの竹葉亭を挙げていたほどだよ。夏目漱石の「我が輩は猫である」にも東京のうなぎとして、この竹葉亭の名前が登場しているんだ」
「明治、大正、昭和に活躍した文豪や芸術家が好んで通ったお店なのね、楽しみ!!」
「あれ、蒲焼きじゃないんだ・・・・・・」
「味付けしないでうなぎのおいしさを味わえる白焼さ、もちろんこの後で蒲焼きも食べられるよ」
「贅沢―!!」
「一度蒸し上げた後、100年以上受け継いできた秘伝のタレに3回くぐらせてから焼き上げるそうだよ」
「白焼も美味しかったけど、やっぱり蒲焼きは最高―!! 猛暑の疲れが一気に吹き飛ぶね!! 明日からもバリバリ働けそう」
大満足なエリカの笑顔が見られて、僕も元気になれた。
やはりエリカとのデートは最高だ。
この後は、涼しくなってきた夜の中、ベントレーのドライブで楽しむとしよう。