こんなときこそ満足感たっぷりの時間を過ごして気分転換を。「つきじ治作」:東京 築地

このブログは僕(ジュン)とエリカ、カノくんの3人のストーリー。あらゆるシェアリングを活用して、セレブライフを探求している。

最近のエリカは元気がない。明るい笑顔がなかなか見られず、僕も気が滅入る。外出自粛で寄席にも行けず、外に出てもマスク着用の毎日で、エリカはずいぶんとストレスが溜まっているようだ。ゴルフをしてストレス発散もいいが、たまには趣向を変えてみるのもいいかもしれない。この週末に思い切って一緒に外出しようとエリカを誘ってみた。目的地は秘密。エリカは喜んでOKしてくれた。

「この車、重厚感があって落ち着く」

サプライズと言っておいたから、どこを目指しているのかわからないエリカだったが、ベントレーの助手席に満足したのか、リラックスした表情を浮かべてくつろいでいる。

今日は会員になっている「Nollegio」で、「ベントレーコンチネンタルGT」をシェアさせてもらった。購入すれば中古でも500万円は下らない。
それがNollegioだと月々9万円の会費でベントレー以外にもフェラーリやマクラーレン、ランボルギーニといった超高級外車をシェアして乗ることができる。
管理だの洗車だのもしなくて済むのでとても楽だ。乗りたいときに乗りたい車にのればいい。
今回ベントレーを選択したのは、目的地にはちょうどピッタリな雰囲気だからだ。

「さあ、今日はここでゆっくりとディナーにしよう」

心ゆくまでドライブを楽しんだ後、ベントレーが止まった先には、歴史を漂わせる料亭があった。
中央区の隅田川そばにある「つきじ治作」。昭和6年創業だから、もう80年の歴史のある会席料理の料亭だ。

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「エリカが以前に言ってただろ?美味しい水炊きの料理が食べたいって」

「え、かなり前の話だよね。覚えていてくれたんだ!ありがとう!すっごく楽しみ!!」

エリカの笑顔を見ていると、日ごろの疲れは簡単に吹き飛ぶ。これ以上効き目のあるカンフル剤はないだろう。

丁寧、親切な店員の対応を受けながら、予約しておいた部屋へと進む。

「へー、個室なんだ。これなら周りを気にせずゆっくりお話できるね」

koshitsu

つきじ治作には大宴会場の他に、カップル用に2~4名用の部屋も用意されている。

「部屋からの眺めもいいねー。こういうシックな感じも落ち着くなー」

窓の外の庭園も歴史が豊かだ。柔らかなライトに照らされた和風庭園の中を数百匹の錦鯉が優雅に泳いでいた。

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美しい庭園を眺めながらまったりしていると、料理と飲み物が運ばれてきた。
僕はあいにく運転があるのでアルコールは飲めないが、お酒好きのエレカには心ゆくまで飲んでもらうとしよう。

「おいしそうな天ぷら!」

旬の魚介や野菜の天ぷらが運ばれてきた。この料亭は特選天ぷらも人気がある。

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「私だけ飲んじゃって大丈夫?」

「もちろん。いつもだったらスコッチウイスキーか、ワインだろうけど、今日はやっぱり日本酒だろうね。ということで大吟醸を注文しておいた。僕は運転があるから、僕の分まで堪能して」

「ありがとう。じゃあ、お言葉に甘えてっと」

お猪口で日本酒を飲んでいるエリカのところにメインの水炊きが運ばれてきた。いい香りだ。

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「味が染みてて、お肉も柔らかくておいしいー!!こんなおいしい水炊き初めて食べた」

名物の水炊きは、一子相伝で、水炊き番はたったひとりの職人に受け継がれている。
まさにこのつきじ治作でしか味わえない料理だ。歴史を感じさせる一品。

普段の喧噪を忘れて、こういうおいしい料理を食べながら心安まるパートナーと一緒に時間を過ごせることは最高に贅沢だ。仕事は仕事で充実しているが、こういった時間も人生のメリハリには大切だろう。だからこそこの年になってもバリバリ働いていられる。

今晩はゆっくりと過ごして、また明日から頑張ろう。
カノくんも和食でおいしいお店を探していたからここをぜひ紹介してあげよう。
ついでにここに来るんだったら、歴史を感じさせてくれるベントレーがピッタリだってことも教えてあげるとしようか。彼は会員ではないからスポットシェアリングだな。ベントレー12時間、100km圏内、保険代を含めて6万円弱といったところか。この気分を味わうには安いぐらいだろう。問題は一緒に食事に付き合ってくれる相手がいるかどうかだ。

「美味しすぎて食べ過ぎちゃった。ね、この後、どうしよっか!?」

エリカはすっかり上機嫌で、出かける前より元気いっぱいだ。
もちろん最後まで付き合うさ。その元気は充分ある。

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