このブログは僕(ジュン)とエリカ、カノくんの3人のストーリー。あらゆるシェアリングを活用して、セレブライフを探求している。
今回の主役は久しぶりの登場となるカノくん。
ここ最近は僕がずっとエリカを独占してきたので、今回は大人しく目を瞑ろう。
カノくんには一歩踏み出す勇気がないから心配する必要もなさそうだ。

「えー、ベンツのスポーツカータイプ!? 格好いいわね!!」
抜群のスタイルから真っ白で長い脚をすらりと伸ばしているエリカさんが、新宿の待ち合わせ場所で歓声をあげて出迎えてくれた。

いつものようにNoleggioでスーパーカーをシェアさせていただき、今回はニューラインアップされたメルセデンスベンツのスポーツ・ラグジュアリー SL400AMGでエリカさんとディナーだ。
3.0Lの直噴V型6気筒ツインターボのエンジンが搭載されていて、スタート時から時速100kmまでわずか5.2秒。
「ベンツのSLは初めてだけど、さすがね! スポーツカータイプでも乗り心地は抜群!!」
運転する僕も興奮しているが、それ以上にハイテンションになっているエリカさんに驚いた。
これでこそ悩んで選んだ甲斐があるというものだ。

右ハンドルなので、高級車の運転に不慣れな僕でも不自由を感じることがない。
11月とはいえ、今日の気温は温かなので、思い切ってオープンエアでのドライブ。
「カノくんはいつも八王子方面のお店に連れて行ってくれるけど、今日もやっぱり西の方角なのね、楽しみだわ!」
「エリカさんってお肉大好きじゃないですか、ですから杉並の超美味しいお肉のお店を予約してます」
「杉並? もしかして阿佐ヶ谷のお店かしら?」
「そうです。SATOブリアンの本店です。もしかして行かれたことありました? ジュンさんとディナーしたりとか・・・・・・」
「ウウン、話には聞いていたから一度は行ってみたいなーって思ってたお店」
「良かったー。絶品の和牛料理がたくさんあるんですよ!」
「それを聞いてもうお腹が空いてきたけど、カノくんスピードにだけは気をつけてね」
「了解です!」

メルセデスベンツSL400のドライブを心ゆくまで満喫した後、僕たちは目的地である阿佐ヶ谷のSATOブリアン本店に到着した。
11月ともなると日が落ちるのが早い。辺りはもう暗くなっていた。
「ここなんだ。看板に和牛産地厳選って書いてある」
「ええ、食べログアワードでは毎年受賞しているお店ですからね、2017年はGOLDを受賞しています」
「どんなお肉なのか楽しみね!!」
お店は完全予約制、2022年10月よりスタートした「おまかせ和牛2022秋コース」の11品のラインアップが凄いと評判だ。

中でも幻の部位と呼ばれているのが「シャトーブリアン」。
和牛のヒレ肉の中央部分の赤身で、1頭からわずか600gしか取れない。
「ねえ、カノくん。赤ワイン飲んでもいい?」
「もちろんです!! 今晩は心ゆくまで飲んじゃってください!!」
酔ったエリカさんの姿はまた一段と魅力的。
僕は残念ながら運転があるので、アルコールは口にできないが、純粋にお肉の味と、エリカさんの満喫している姿で十分満足だ。

「凄い厚みのあるお肉ね!!まるでステーキ!!」
食べ応えのある和牛が次々と登場してくる。
前菜の後は、厚切りのタン塩、たれの赤身肉、厚切りハラミ。
どれも美味しい。

エリカさんは次のお肉が運ばれてくるたびに歓声をあげている。
赤ワインももう2杯目だ。
焼肉をするカップルは、互いに心を許しあっていると以前どこかで耳にしたことがあるが、はたしてエリカさんは僕のことをどう思ってくれているのだろうか?
「そういえばカノくん、最近BTC下落してきてるけど暗号資産運用は上手くいってるの?」
「そ、そうですね、ちょっと塩漬け状態ですが、円安の影響で海外からの不動産取引が活発になっていますからプラマイゼロって感じですよ」
「へー、そうなんだ」
これは僕に興味があるということなのだろうか?
僕との将来のことをエリカさんはイメージしているのか?
もしかすると経済面でジュンさんと比較されている?
「わ! さらに分厚いお肉!!」

なかなかこの厚みの和牛は食べる機会は少ないので、僕もエリカさんも完全にお肉を食べることに夢中になってきた。

「え!! これってウニ??」
ウニ付のブリ飯。
なんというボリュームだろうか。
ちょうどお米も食べたいと思っていたところで、最高のタイミング。
続いてブリカツサンドの登場。
なんて贅沢なサンドイッチだろうか。


さらに卵を入れてヒレすき飯。
エリカさんの赤ワインを飲むスピードもさらに高まってきた。

しかもここから和牛のボロネーゼ。
至れり尽くせりの和牛メニューで、僕もエリカさんも大満足だ。
「大満足!! もうお腹いっぱい!!」
そう言ってエリカさんがニッコリと笑った。
その笑顔を見て、僕は完全に満腹状態。
「カノくん今日はありがとう! 最近海外からの観光客も増えてきてオーバーワークになっていたから、少しグッタリしていたけど、カノくんのおかげで明日からまたCAの仕事、バリバリ頑張れそう!」
その言葉を聞けただけでも満足だ。
帰りのドライブのメルセデスベンツSL400の車内で、もう少しエリカさんとの時間を堪能しよう。