このブログは僕(ジュン)とエリカ、カノくんの3人のストーリー。あらゆるシェアリングを活用して、セレブライフを探求している。
今回は最近よく登場してくるカノくんが主役。
どうやらエリカを巡って本格的に僕に対抗心を燃やしているようだ。
前回エリカさんとメルセデスベンツSL400を運転して阿佐ヶ谷まで焼肉デートをした。
それを聞いたジュンさんは、すかさずランボルギーニ・ウラカン・ペルフォマンテ・スパイダーでエリカさんを誘って銀座で鉄板焼きデート。
明らかにジュンさんは僕を警戒している。
リスペクトしている先輩だが、ここだけは譲れない。
ということで、今回もNoleggioでスーパーカーをシェアさせていただき、エリカさんを焼肉デートに誘うことにした。
お肉に目がないエリカさんは喜んで承諾してくれた。

「このスポーツカーは初めて乗るわ。ランボルギーニだよね」
「はい。ランボルギーニ・アヴェンタドールLP700-4です」
「なんだか最近ランボルギーニに乗る機会が増えてきたような・・・・・・」
「え!?何ですか?」
「ううん、何でもない。こっちの話。スタイリッシュでとても格好いい車ね!」

最近ではインヴェンシブルやオーセンティカといった800PSのワンオフハイパーカーも登場しているが、デザイン性ではこのアヴェンタドールの方が人気は高い。
「へー、内装はイエローなんだ」
アヴェンタドールLP700-4はV型12気筒DOHCの6.5リッターエンジンをミッドシップに積んでいる。
最高出力は700PS、最高速度は350km/hでアクセルを踏んで2.9秒で100km/hに到達できるまさにスーパーカーだ。

そうはいっても公道で、しかも助手席にエリカさんを乗せているのであくまで安全運転。
目的地の渋谷区宇田川町まで注目されっぱなしの運転となった。
4000万円を超える高級スポーツカーだが、そのことを気にせずハンドルを握ると、意外にスムーズに運転ができた。
「どんな美味しい焼肉のお店に連れて行ってくれるのか楽しみ!」
エリカさんはアヴェンタドールLP700-4に乗っている喜びと、焼肉への期待感で、テンションはかなり高め。
「実は今日でオープン1周年のお店なんですよ」
「老舗のお店じゃないんだ、カノくんがそういった最近のお店に連れて行ってくれるなんて珍しいわね」
「ぜひ一度行ってみたいと思っていたんですよ。オープン当初はなかなか予約ができなくて」
「そんな有名店なの? あれ、1周年で、渋谷で有名な焼肉店ってもしかして?」

「ここの5階のお店に予約してあるんだ」
「ああ、やっぱり、宮迫博之さんが出店した牛宮城ね! 初めて来たわ」
芸能人や有名YouTuberがたくさん来客しているだろうということは、エレベーターに書かれた数々のサインからも感じる。
それがあってなのか、いつもより緊張していた。
また、どこかのYouTuberが撮影をしていて、そこに偶然エリカさんと一緒のところが入り込んでしまい、ジュンさんに見られたら後で何を言われるかわかったものじゃない。

「私、てっきりお客さんでギュウギュウになって欲しいからギュウギュウジョウって名前を付けたのかと思っていたけど、正しくはギュウグウジョウなのね」
「宮迫さんの宮の一文字を入れたんじゃないかな。一般募集で1600通も名前の応募があったらしいよ」

若者が集うセンター街ながら、オフィスも多くなってきているので、外の眺めも落ち着いている。
この近辺では高級焼き肉店は少ないので立地条件は良いのかもしれない。

「これがお品書きね、13品もあるんだ。名物極みタン塩にサーロイン焼きすき、ホルモン3種、凄い、宮迫ハラミ牛宮城特製塩タレっていうのもあるんだ。楽しみ!」
予約したのは初めてのお客におすすめのコースということで、王道コースにした。
宮迫さんはかなりお肉の質や味にはうるさいと定評なので、きっとお肉好きのエリカさんを満足させてくれるはずだ。

「このはちみつ梅の山芋キムチも美味しいけど、やっぱりお肉が最高ね!」
今日のエリカさんの気分は赤ワインのようで、お肉の味を絶賛しながらどんどん飲んでいく。
いつもよりそのペースは速いかもしれない。

ネット上ではコスパが少し高いという声もあったが、この品質、このおいしさ、この品揃えで12,000円であれば、十分満足できる。
「今日は他のYouTuberやテレビ局は来てないようね、撮影現場見てみたいなーって思ってたんだけど」
エリカさんは少し残念そうだが、僕はほっと胸をなで下ろしていた。

牛のモモの部位で一番希少価値のあるイチボや、赤身と脂身のバランスが絶妙なランプなど、さすがは高級焼き肉店だ。
エリカさんもかなりのご機嫌振りだ。

焼肉だけでなく、ユッケやコムタンスープ、海鮮ネギチヂミといろいろな韓国料理を堪能できるのも嬉しいサービスである。
「思っていた以上に美味しかった!! さすがはカノくん、新しいお店でも美味しいところたくさん知ってるのね。次も楽しみにしていい?」
「もちろんです!」
これはジュンさんより一歩リードしたかもしれない。 帰りのアヴェンタドールLP700-4のドライブはさらに盛り上がりそうだ。